ムカデ
ムカデも駆除しにくい害虫のひとつです。ムカデはもともと野山に多く存在する虫ですが、ある程度の自然があるところであれば都市部でも出現します。家の中で繁殖することはありませんが、何かの拍子に家に迷い込んだり、家の中に出る虫を餌にするために家の中に入り込んだりもします。大きさは数センチから15センチ程度なのでそれほど大きくありませんが、刺されると非常に痛痒く、しばらくの間腫れ上がります。小さいムカデであれば毒もたいしたことはありませんが、大きなムカデになると毒も強力になるので十分に注意しましょう。ムカデの困ったところは、殺虫剤が効きづらいというとことです。ムカデ用の殺虫剤でないとほとんど効かないこともあるので、ムカデをよく見かける地域であれば専用の殺虫剤を用意しておくとよいでしょう。殺虫剤に頼らずに、火箸などで挟んで外に逃がすという人もいます。確かに、殺虫剤を使ってもすぐに死なないばかりか、攻撃してくることもあるので、油断は禁物。かなり頻繁に室内にムカデが出るという場合には、専門の業者などに相談してみるのもいいでしょう。ムカデは駆除するのはもちろんですが、家に入られないような工夫をすることも大切。ムカデは、家の外周に忌避剤を撒くことで、かなり侵入を防ぐことができます。ただし、雨などで流れてしまわないように、流れにくいタイプの忌避剤を使うか、軒下など雨のかかりにくいところに撒くようにしましょう。業者に駆除を依頼した時にも、侵入予防としてこうした忌避剤を撒いてくれることもあります。こうした業者に使うものは市販の物に比べても効果的が高かったり雨で流れにくいように作られていたりするようです。小さなお子さんや赤ちゃんがいる家などは特に、子どもが刺されないように予防措置をしておくとよいでしょう。ムカデに刺されてしまったときは水洗いしながらムカデの毒を絞り出し、腫れや痛みが強い場合には病院で診察を受けましょう。
